FAQ よくある質問

【Q】 私は、農家の長男に生まれ、姉と弟がいます。幼いころから「お前は家督」だと言われ、子供のころから農業を手伝ってきましたし高校卒業後は地元に就職し家計を支えてきました。一方、姉は嫁に行くのだからと専門学校を出してもらい、弟はいずれ独立するのだからと大学まで出してもらいました。親が亡くなり相続する場合、私に特別寄与は認められるでしょうか?

【回答】
ご質問にある「寄与分」とは、共同相続人の中に被相続人の事業に関する労務の提供、財産上の給付、療養看護等について特別の貢献を行った者が存在し、それにより被相続人の財産が維持・増加した場合に認められる、というものです。
そのため、例えば、あなたが農業に協力したことにより農地等の資産が維持・増加した、という場合や、長年にわたってご両親と家計を同一にし、多額の資金援助を行ったためにご両親の預貯金が増加した、などの事情がある場合に、あなたの「寄与分」が認められる可能性があります。
但し、相続との関係では、親子間の扶養義務の範囲内に当たる行為は「寄与」に該当しないとされているため、具体的には、あなたの行ったサポートや貢献の内容によって判断されることになりますので、ご留意ください。
なお、相続人間で学歴に違いが生じている場合には、「特別受益」としての取扱いも問題になり得ますが、最終的には負担した学費の金額や家計状況等により判断されます。
詳しくは、一度弁護士にご相談されることをお奨めします。

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