患者は、病院及び医師に対して、診療契約に基づいて、治療を受けるとともに、治療内容等についての説明を求めることができます。そして、患者が死亡した場合、患者の遺族は、病院・医師の報告義務の一環として、死亡の経過及び原因について説明を求めることができると考えられています。したがって、父親の急死について、治療に携わった医師もしくは病院には、父親の死亡の経過及び原因について遺族に説明する義務があるといえます。
したがって、まずは医師あるいは病院に対して、死因・治療内容等を具体的に説明するように求めてはいかがでしょうか。病院からの説明を聞いた上で、父親の急死の原因として病院の不適切な医療行為が疑われる場合は、責任追及することができるかどうかも含めて、弁護士に相談することをお勧めします。
なお、病院がそもそも具体的な説明をしてくれないという場合もあります。その場合は、病院からの説明を求めることを目的として弁護士に委任したり、弁護士会の紛争解決支援センター(ADR)を利用することも考えられます。いずれにしても、このような場合は弁護士に相談することが第一歩となるでしょう。